ISDS205B
中国のInstrustar社のUSB接続オシロスコープです。2chでサンプリングレートは48M、振幅分解能は8bitです。Aliにて61ドルで購入しました。 秋月でも取り扱いがありますが、11880円します。型番は、205A、B、C、Xがあり、Aをスタンダードとして、Bはファンクションジェネレータが付与、Cはロジックアナライザーが付与、Xはその両方が付与、という構成になっています。それ以外の違いはありません。
秋月だとISDS205Aが8640円と、そこそこお手頃なので、ファンクションジェネレータ等が不要なら秋月でもいいかもしれません。ちなみにISDS205AだとAliでは50ドル程度なので、秋月の価格は割と良心的ですね。ISDS205Bだと値段が乖離しますが、需要の問題でしょうか。
Amazonだと205Aはこんな感じ、205Bはこんな感じです。
なお、ファンクションジェネレータが作れる波形は、Sin波、方形波(デューティ比変更可能)、三角波、ノコギリ波、逆ノコギリ波で、Sin波が1Hz~20MHz、他は1Hz~2MHzです。
余談ですが、私が買った上記スクショのストアは「Aliexpress Standard Shipping」がデフォでかつ無料なので良かったです。やはりStandard Shippingは追跡が事細かく見られる上に、無料(or格安)の割には爆速なので精神衛生上よろしいです。万クラスの買い物だとEMSとか使いますが、商品が千円代後半だと有り難い配送手段です。 今回も1週間ちょっとで届きました。
開封の儀
動作チェックはしているようです。端々に安さゆえの粗は見立ちますが(塗装が一部剥げてたり、バリが出てたり、プローブのかぎ針の精度が悪かったりetc)、61ドルと考えると余裕で許せます。動きゃいいんだよ!
プローブの入っている袋がスライドチャック式で洒落てて気に入りました。これだと以降の保管にも大助かりです。
接続するとこんな感じ。IとNの文字がちょっと剥げてる…
導入
CDは不要です。捨てはしませんがポイです。ソフトウェアのダウンロードは本家のココからどうぞ。アップデート頻度は高そうで、心強いです。
インストールは特に何もなく進みます。
ユーザーガイドを入れるかどうかくらいです。ガイドと言っても数ページのpdfが十数個あるだけです。インストールサイズは全て含めても100MBもいきません。
起動時に以下のものを聞かれますが、普通にオシロ(シンプル)で。
接続して起動しても波形が何も出ず。ちょっと不安に。
Channel → CH1 → Open で開かないとダメなようです。
CH1にプローブをセットし、本体正面にあるテスト信号を入力とします。つまり、ワニ口を左ピンのアースに、カギ針を右ピンの1kHzに接続します。プローブはx10にしておきましょう。
もし右上のボタンが「Pause」でなくて「Run」になっていたら、動いていないので、Runを押しましょう。信号の振幅は「Auto」ボタンを押すと自動で合わせてくれます。
出ました。これで一安心。しかしちょっと信号が鈍っています。キャリブレーションが必要ですね。方法は付属紙マニュアルに書いています。
プローブを10X状態で、プローブ根本の+ネジ穴にドライバーを突っ込んで回し、いい感じの波形になるようにします。なお、このネジ穴ですが、なかなか合うドライバーがなく苦戦しました。小型のマイナスドライバーがおすすめです。
綺麗な方形波になりました。この調子でCH2もやってしまいましょう。
やっぱり微妙にダメですね。ある程度は向こうでキャリブレーションしてくれているっぽいので、このまま使っても大丈夫そうではありますが。
このへんで許してもらいましょう。
CH1と2を同時に表示してみます。
CH2のほうがノイズが少ない??プローブを入れ替えても同じだったので、個体差でしょうか。
ひとまずはこれで準備はできました。
実験
せっかくファンクションジェネレータがついているので、作った波形を見てみましょう。
ツールバーの「DDS」ボタンを押すと右にペインが増えます。
今回はSin波の1kHzとしてみました。各種項目をセットしてOutputにチェックを入れると信号が出力されます。信号は筐体一番右のプローブ端子から出ます。
観測できました。ちゃんとF=999.9Hzとなっています。でも、つまってて見にくいですね。
画像矢印のノブを左にひねると拡大します。
美しいサインカーブです!
では次に5MHzを入力してみましょう。
流石にサンプリングレートが48Mなのでガタガタしています。48/5≒9なので、1波長に9サンプルほど確認できますね。サンプリングレート48Mというのは嘘ではないようです。
追記:実際に使ってみました
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