2020年4月9日木曜日

Hexgearsの格安メカニカルキーボードGK705を買った

安いのに高機能

中華製格安メカニカルキーボードは数あれど、今回のキーボードは、なんと、安いのに全キースイッチが取り外し可能という、一部の高級キーボードにしかない機能が搭載されています!しかも、もともと付属のキースイッチはよくある青軸ではなくて、KailhのWhite(BOX)というクリック感抜群のもの。
そもそもメカニカルキーボードは壊れにくいですが、最大の故障ポイントである物理可動部のスイッチが1つ単位で交換できるので末永く使えそうです。実際のところは「壊れたから交換する」のではなくて「感触に飽きたから交換する」になりそうですが。
海外では、同じくキースイッチ交換可能な(16000円する)GMMKの代替品としても推されているようです。

購入

私は上海問屋で3999円で購入しました。もともと6480円で2019年7月に売り出されたようですが、人気がないのか何度か値下げして3999円まで下がったようです。残念ながら執筆時点では在庫切れになっています。
ちなみに型番は「DN-915798」になっており、販売ページにはHexgearsの文字もGK705の文字もありませんが、届いた中身は完全にそれでした。まぁ販売ページの掲載写真見れば一目瞭然なのですが。

中華製キーボードだけあってAliexpressでは普通に販売されています。こちらは平常時で57ドル程度で、バックライトやキースイッチの軸色を選択できるので、こっちで買うのもアリだと思います。

また、Amazonは執筆時点でGK705の取り扱いはありませんが、他のHexgearsの製品は出品されています。公式HPに日本語表示ボタンがあったり(中身は未実装)、クラウドファンディングで日本語配列を作ってみようとしたり、日本市場を意識しているのは間違いなさそうなので、今後販売される可能性はあると思います。こちらがAmazonのHexgears商品一覧です。

特徴

基本性能は押さえた上で、キースイッチ交換にも対応しているといった感じです。
  • 英語配列 
  • テンキー付きのフルサイズ
  • キースイッチ交換可能
  • Nキーロールオーバー対応
  • アンチゴースト対応
  • バックライト搭載(白単色)(Aliexpressのだと青も選べる)
  • バックライト光量調節
  • 各種マクロの登録
  • 2段階の角度調節
  • 表面のカバーを取り外し可能(掃除のときに便利かな程度)

レビュー

箱は普通です

両サイドに赤色が入っていますが、上から見る限りでは微塵も見えません(笑)



 スイッチはKailhのWhite(BOX)です。
押し心地は…ページ下部に記載。

スペースキーのところのみKailhのPaleBlue(BOX)になっていました。
 大きいキーであっても押し心地を均一にするためと思いますが、心憎い配慮です。

 キースイッチは付属工具で引き抜けます。この工具が簡素な割に意外と便利。
キースイッチの上下サイドには爪があり、ちょうど食い込んでロックを外してくれる仕組みです。
バックライトLEDは基板上のSMDです。

交換できるキースイッチはこのタイプ。
キースイッチ上部の窓からLEDの光が透過する仕組みです。



キートップはダブルショットなので摩耗に強いタイプです。
しかしFnキー関連の追加機能を表すマークは普通の印字です。
しかもムラのある美しくない印字なのでイマイチ。

 キートップの天井部はマット仕上げで綺麗ですが、サイドはテカテカです。
キートップの交換をしてもいいと思います(私はこれと交換予定)。


高さ調節は丈夫な作りです。滑り止めのゴムも大きくてGood。


ちなみにカバーを外せるギミックがありますが、取り外し難易度が高く、本気でカバーが割れそうだったので諦めました。そんな取り外したい希望があるわけでもないので見なかったことにします。

全体の作りとして、剛性は十分あります。壊れやすそうな印象は全く受けませんでした。また、バリなども全く無く加工精度も極めて良好でした。

KailhのWhite(BOX)

さて、肝心の押し心地ですが、最高です。
Kailhのキーサンプルセットを持っているので購入前に確かめたのですが、そのときの感想は「青軸よりちょっと軽くて音が違うかな」程度でした。しかし現物は事前の印象とはまるで違って感動の押し心地でした。
青軸キーボードと比較すると、まずかなり軽いです。そして音が青軸の雑音多めの高周波の音とは違って、低音強めの心地よい純粋なカチカチ音、といった印象です。「きれいなカチカチ音のする茶軸」ぐらいが想像しやすいでしょうか。我が家の愛用青軸が一瞬で旧世代になりました(笑)
ちなみに金属バーを弾いて音を出しているので、1ストローク往復で1回ずつ計2回音がなります。青軸と同じくオフィスで使うとブチギレ案件なこと請け合いなのでご注意を。

まとめ

現状の入手性が謎なことを除けばめちゃくちゃコスパの良いキーボードでしょう。60ドルでも2台目をストックしたいくらいです。
付属のキースイッチも最高ですが、おもむろに「黒軸が欲しいな」と思っても、20ドル程度で黒軸に変身させることもできます(Aliだと0.2ドル/個程度)。
キートップだけ微妙な点はありますが、この記事みたいに換装すれば完璧でしょう。
この手のキーボードのお約束ですが、英語配列なのでそこだけはご注意を。

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