HDD逝く
2台で記憶域プールを構成しているうちの1台が死にかけなので交換しました。特殊構成のためか、やってみたら交換手順が想定と違って焦ったので備忘録として記載します。
特に、HDDの台数が少なく(2台とか)、容量違いで、かつ余ってる記憶域も"シンプル"で活かして使ってる人は陥りやすい問題かと思います。
構成
- SATAポート2つにHDD2台を刺して、余ってるSATAポートなし
- HDDは4TBと3TB
- 3TBぶんをミラーに、4-3=1TBぶんをシンプルにして運用
- 今回3TBの方のHDDを交換したい
交換手順
まず前提として、SATAポートが余っているなら、古いのを取り出す前に新しいのを追加して、再構築が完了してから古いのを取り出してください。
「取り出し→追加」ではなく「追加→取り出し」が記憶域プールの基本です。
さて、今回は限界環境なのでSATAポートが余っていません。訳あってSATAカードも使えません。そしてUSB接続では記憶域プールに参加できません。
以前の実験で、ミラー構成なら1台だけでも「回復性の低下」警告を出しながらも運用でき、そこから新しいドライブを参加させることができるのを確認していました。今回も何も考えずそうしようとしたら「構成が違う」と言われて回復できませんでした。
原因は、「ミラー」と「シンプル」の混在構成だからです。
物理構成的にはHDD4TBが3TBミラーと1TBシンプルに容量を提供しているはずなので、3TBぶんだけミラー構成で復元してくれればいいのですが、そんな細かいことはできないというか、記憶域プール自体が物理構成に縛られない上位レイヤの概念なのでどうしようもありません。
ということで、復元にはシンプルを含まない構成にする必要があります。
- 2台繋がった状態でシンプルの中身をバックアップ
- シンプル記憶域を削除
- シャットダウンし、壊れた古いHDDと新しいHDDを交換
- 起動すると、記憶域プールは「回復性の低下」警告は出つつ、今はなき古いHDDで認識されたままになっている
- ドライブの追加を押すと新しいHDDが見えるので追加&最適化
- 最適化が終わるのを待つ(ミラーリングしてくれている)
- 設定上にだけ残っている古いHDDを「取り出し」実行
※「削除できませんでした」となって修復が始まった場合、修復完了を待てば削除できるようになる - 新しくシンプル記憶域を作ってデータを手動復元
まとめ
- 記憶域プールをミラー+シンプルにしているとHDD交換で詰まる可能性がある
- 基本的にはHDDは追加→取り出しの順番で行う
- どうしてもそれができないときは、シンプルを削除してミラーのみにすると取り出し→追加の順番でも復元できる
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